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『張韶老師の二胡講座』
原題『二胡広播教学講座』
張韶 著
杉原圭子 監訳
井上幸紀 訳
3つの柱があります。
1つめは大学で東洋史を専攻し、また大学院時代に南京に2年間留学して、中国の歴史や文化を肌で感じてきたこと。
2つめは10年かけて張韶先生の大著『張韶老師の二胡講座(邦題)』する過程で、中国音楽の大きな流れや二胡の各種技法についての理論を学べたこと。
3つめは、現在BODY CHANCE 大阪梅田校のプロ講師養成コースでアレクサンダーテクニーク(以下“AT”と略す)を学んでいることです。
特にATは、身体の実際の解剖学的構造に即して、理にかなった身体・思考の使い方を探求するものです。
楽器演奏のみならず、日常生活の中のあらゆる動き、さらにはものごとに対する考え方・取り組み方など、シンキングの方面でも役立つメソッドで、演奏会やその他の人生の局面で活かすことができます。なにより、学び始めたばかりのひよっこの私が、すでに大きな手応えを感じています。その経験を積み重ねて、少しずつ生徒さんとシェアしていくことが、今後の私のレッスンの大きな柱となっていくでしょう。
【 自身の音楽活動について 】
指導での実績・自身の音楽活動について
詳しくは以下のサイトを御覧下さい。
「二胡を知る からだを知る こころを知る」 http://www.niko.ms/
いのうえ先生に質問
Q1. 二胡はいつどんなきっかけで始めましたか?
大学生のとき、友人と初めての中国ツアー旅行に参加。そこで変わった楽器のイラストがあるカセットテープを買いました。この楽器からどうやってこんな音が出せるんだろうと不思議に思いながら、すり切れるまでカセットを聴き込みました。それが閔惠芬「江河水」だったのです。のち南京に留学した際、留学生向けの中国楽器レッスンがあり、それに申し込んで董金明先生に二胡を習い始めたのが直接のきっかけです。ただ、二胡講師としての始まりは、杉原圭子先生との出会いでした。
Q2. 得意・専門のジャンルは?
特にないです。むしろ生徒さんのほうが詳しい場合が多く(歌謡曲とか演歌とか洋楽とか)みなさんがやりたい曲を一緒に学ばせてもらうような感じです。中国音楽については、二胡を習い始めた頃はなんかぴんとこなくて、いまいち馴染めなかったのですが、弾いていくうちに、少しずつ分かってきて、今ではとても好きになった曲もあります。
Q3. 好きな・影響を受けたアーティストはいますか?
上述の、初めて買った二胡カセットの閔惠芬氏。あと、いつか忘れたのですが、関西で開かれたコンサートで、陳春園氏がまさに文字通り全身全霊をかけて奏した「悲歌」にとても感動しました。
Q4. 楽器を上達させる秘訣はありますか?
まず、自分がなぜ二胡がうまくなりたいのか、いやその前に、人生を豊かにするために、なぜ楽器を、そして楽器の中でなぜ二胡を選んだのかを考えて下さい。
二胡は、しなければならないものではないし、上達すべきものでもありません。いったん「しなければ」や「べき」から離れて、それが本当に自分の意志・望みであるかどうかを、改めて確認してみてください。それがしっかりと確認できたならば、Q5に。
Q5. 生徒さんに指導するにあたって気をつけていることはありますか?
「指導」というと、どうしても先生→生徒の一方通行になってしまいがちですが、私は、あくまでも主体は生徒さんだと思っています。そのうえで、こう弾きたい、もっとこんな感じにしたい、という望みがあれば、私はその望みを実現するお手伝いをしたいです。だから、大切なのは生徒さん自身の「望み」がなんであるかを引き出していくことだと思っています。普段のレッスンでも、だいたいは生徒さんからの質問で始まることが多いです。そして、もしできないことがあれば、その原因を一緒に考えます。原因が分かったら、半分以上は解決したも同然で、あとは、どうすれば解決できるのか、その方法をまた一緒に考えます。
なぜそうするかというと、たとえ毎週レッスンに通ったとしても、レッスンの時間より、自宅で1人で練習する時間のほうが圧倒的に長いからです。レッスンの時だけ、先生ができたかできなかったかをジャッジする――そんなやり方では、自宅に帰って判断する人がいない中、何を頼りに練習すればよいのでしょう? そう考えると、普段から自分で自分の出す音に耳を傾け、なんか違うなと感じたら何が原因でうまくいかないのかを考え、それを解決するための練習方法を見つけ出すという習慣を身につけることが非常に重要です。最終的には、自分が自分の先生になれる(自分で原因をつきとめ、自分で解決できる)ことを目指します。そしたらもうレッスンに通わなくてもいいんです。
ここでポイントとなることが2つあります。よく「練習しないからor練習が足りないからできない」といいますが、練習とは具体的に何をやるのか、ということです。ただ長時間同じ事を反復するだけでは、逆に間違った方法を定着させてしまうことにもなりかねません。たいていの場合、うまくいかないときは、そのような動き・体の使い方を「自分で」やっています。誰かに身体を操られている訳ではないから当然ですよね。身体は自分が(自分の脳が)指示したとおりにしか動かない――この事実が問題解決のカギになることがよくあります。
もう1つは、自分で自分を批判しないことです。批判せず、ただじっくりと客観的に観察すること。その大切さをいまATの学校で学んでいます。「なぜ何度やってもできないの?」私はいつもそうやって自分を責めていましたが、それは果たして音楽のためになりますか、とATの学校で問いかけられたのです。私自身、まだそこから完全には脱却できていないのですが、みなさんにはぜひこのことを心に留めてほしいと思います。
Q6. 楽器を演奏することで何か伝えたいことはありますか?
私にとっての二胡は、新しい世界を開く「窓」でした。二胡を通じて中国音楽を含むさまざまなジャンルの音楽に触れ、先生・生徒さん・お客さんなど多くの人々と出会い、さらに二胡という楽器を育んだ中国の文化や歴史に目を向けることができました。また、二胡で手を故障してATを知り、普段のなにげない日常の動きや考え方のクセを改めて見直すきっかけにもなりました。
でも、これは私個人の場合であって、本来、人と楽器の付き合い方はそれぞれです。気分転換にするのも、ちょっと本気だすのも、人生すべてをかけるのも、個々人の自由だと思います。付き合うのは、二胡や楽器でなくてもよいとすら思います。なんでもいいから、人生のおともとなるものがあったほうが楽しいですし、それがたまたま二胡だったなら、私はみなさんがこの二胡と長く・楽しく付き合っていくためのお手伝いをしたいと思っています。
雪花(シュエホワ) | 場所 | 大阪市住吉区苅田5-19-13 ヴォークマンション301 |
二胡・中国語教室 | マクドナルドあびこ店上 | |
開講日時 | 主に火曜日 | |
レッスン形態 | 個人レッスン 不定期、他教室の併用可 | |
二胡を楽しむ会 | 場所 | 大阪府大阪市天王寺区生玉寺町7-57天王寺区民センター |
開講日時 | 第2・4水曜日午後 | |
※変更もありますので詳細はHPを御覧下さい | ||
レッスン形態 | グループレッスン 不定期、他教室の併用可 | |
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