いしもと さとこ 先生 (石本 智子)
【 プロフィール 】
京都市立芸術大学 大学院 日本画専攻修了。
二胡を龔林、任斌魁、清水久恵、各氏に師事。
2012年、2015年、上海音楽学院の二胡マスタークラスに奨学生として参加。
2014年、上海音楽学院二胡大師班夏合宿に参加。
王永徳、陳春園、段皑皑、汝芑、ジョージ・ガオ、各氏から指導を受ける。
2012年より定期的に王永徳氏の指導を受けている。
現在は京都の5教室で指導にあたっている。
【 指導の特徴やモットー】
基礎を重視しており、中でも運弓の時の右手や身体の使い方を初めからしっかりと丁寧に教えています。
初心者だけでなく、長年二胡を学んでおられる方でも、演奏が思い通り行かないと悩みを抱えて来られる方が多く、基礎を再度学んでいただくことで、演奏力向上に役立っております。
基礎をしっかりと身につけることによって、各人の思い描く表現が出来るようになって行きます。
【 自身の音楽活動について 】
二胡、笛子、笙による3人のアンサンブルユニット「中国民族楽器アンサンブル 小籠包」として、2017年より活動。定期的なライブや、音楽イベント、学校公演等で演奏している。
またソロでのコンサートの他、中国民族楽器以外の楽器の演奏家とのコラボレーション・コンサートにも精力的に取り組んでいる。
いしもと先生に質問
Q1. 二胡はいつどんなきっかけで始めましたか?
二胡という楽器に出会ったのは、学生時代に初めて中国へ旅行した時でした。
幼少の頃からヴァイオリンに親しんでいたので、すぐ弾けるかな?と思っていたら意外に難しくて…。
でもその音色と中国音楽の奥深さに惹かれてどんどんハマって行きました。
転機となったのは、上海音楽学院での第一回マスタークラスで、上海音楽学院の教授に直接ご指導いただいたこと。
そこで、本当の基礎は科学的で理屈が通っているということを知り、自らの演奏を数年かけて基礎から叩き直しました。
そういった経験が指導にも役立っております。
Q2. 得意・専門のジャンルは?
中国伝統曲が二胡の特徴を一番表現できるので、好きです。これからもより深く勉強して行きたいと思っております。
演奏会ではその他様々なジャンルの物も弾いております。
Q3. 好きな・影響を受けたアーティストはいますか?
段皑皑先生、陳春園先生、閔惠芬先生、ジョージ・ガオ先生。
それぞれの先生の演奏が好きというのもありますが、先生方がご自身の演奏を、徹底して突き詰めて行かれる姿勢にも惹かれます。
Q4. 楽器を上達させる秘訣はありますか?
毎日楽器に触ってあげて、楽器と仲良くなること。
こちらがその楽器のことを大好きになれば、楽器は必ず応えてくれます。
それから正しく基礎を学ぶこと。難しいことを積み上げて行くには基礎がしっかりと学べていることが大切です。
キチンと教えてくれる先生の元で学んでください。
Q5. 生徒さんに指導するにあたって気をつけていることはありますか?
生徒さんの望みに近づけるように、方法を共に考える、生徒さんの動き全体を見てアドバイスする。
これは、数年前から学んでいるアレクサンダー・テクニークの実践であり、私自身の演奏の向上の為にも採り入れていることです。(アレクサンダー講師資格取得の為、勉強中)。
Q6. 楽器を演奏することで何か伝えたいことはありますか?
二胡は感情表現に向いている楽器だと思います。
人間の様々な感情を表現したり、美しい情景を描写したり、様々な表現が出来るように、腕を磨いて行きたいと思っております。